Early Summer Air Through Miyama.
茅葺き屋根の並ぶその集落は、少しばかり時間の流れを緩やかにしてくれる。 今はただ、日々のはやさにしがみついていたくなかった。
やわらかな陽の光が集落にゆっくりと染み込み、 音はどれも互いを邪魔することなく、その静けさに溶け込んでいた。
小さな機微に心が動くことを、忘れたくなかった。
次の循環を歩いていくためのやわらかな強さを、この場所で拾い集めたかった。